夫婦・F・不二雄

夫婦のSF(すこしふしぎ)ブログ

第19話 ファストフード(書き手:オヨメ)

オヨメです。

久々にマクドナルドへ行きました。

フライドポテトSML全サイズ150円に惹かれたのは言うまでもない。

前に並んでいたひょろひょろの学生がフライドポテトとLサイズの野菜ジュースを注文していて、健康に気を使っているのか…と嬉しく思いました。

このファストフード空間がそうさせているのかわからないですが、みんなちょっと不健康そうに見える。

たぶん、有機野菜をたっぷり使ったお店だったらみんな健康そうに見えるんだろうけど。空間って恐ろしい。きっと私も大層不健康そうに見えてることだろう。ふふふ。

バーガーとポテトとジュースを受け取って二階席へ向かう。壁と向き合って食べる。暇なので、バーガーになる前の牛のことを考える。工場でミンチになる牛…。

肉うまし。

レタスは新鮮でシャキシャキ。

ソースうまし。

メロンソーダうまし。

たまにはファストフードもいいですね。

 

ポテトはフニャフニャしたやつが妙に多く、悲しい気持ちになった。

カリカリしたやつが好きです。

 

おしまい

第18話 オクシモロン(書き手:オヨメ)

オヨメです。

すっかり更新が滞っていました。
「オクシモロン」という概念が面白かったのでメモがてら書きます。
例えば、

 

急がば回れ
負けるが勝ち
生きた化石
うれしい悲鳴
ありがた迷惑
小さな巨人
優しい悪魔
冷たい太陽
液体ガス
うるさい静寂
白い闇
ツンデレ
安定した不安定
自由という不自由
廃墟のニュータウン
無知であることを知る
臆病な自尊心と尊大な羞恥心
甘いブラックコーヒー
このろくでもない素晴らしき世界

 

といったような、形容矛盾をはらんだ言葉をオクシモロンというそうです。
オクシモロンを日本語に訳すと撞着語法というんですね。
引き裂けそうで、引き裂けない感じの言葉って脳に残りますね。


内田樹さんのブログで「愛国的リバタリアン」という単語を見て色々調べてたらオクシモロンへ行き着きました。


今度、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」という映画を観てみたいなあ。

 

おしまい

 

第17話 アクセントのときめき(書き手:オヨメ)

オヨメです。
先日、声優の方と一緒にお仕事をする機会がありました。
原稿を読んでもらっていると、「場面」と「画面」のアクセントはどこにあるのかという話になりました。

アクセント辞典によると、「ば」や「が」にアクセントがある場合と、「めん」へのアクセントがある場合の、2種類あるらしい。

結局その日は、「めん」へのアクセントで読んでもらいました。
「アクセントは年々変わっていくので知識を更新するのが大変です」と声優さんは仰っておられました。

 

アクセントというのは、流動的なものであり、ある時を境にがらっと変わるのだそう。
ある時=そのアクセントを支持していた人間の数が、次の新しいアクセントへ移り、その数が一定を超える瞬間。

 

「周りの人が、いつの間にやらガラケーからスマートフォンへ乗り換え始め、今や殆どの人がスマートフォンを持っている!」みたいな現象と似ている。

 

マジョリティがマイノリティへ切り替わる瞬間ってちょっと胸がときめく。

 

おしまい

 

第16話 やつ、襲来。(書き手:オヨメ)

オヨメです。

やつが出ました。
そう、G!
まさかのオットさんが4日間出張で家を空けている時に出ました。

 

室内でのエンカウントは初めてです。
しかも朝一番。
一気に目が覚めた。
戸惑いしかない。でかい。
やたらでかい。

 

ああ、あの落し物(有り体に言うとフン)は、やはりお前だったのか。
落し物を見かけたときに、予め、結界(コンバット)を張っておいたのですが、その近くにやつはいました。

 

結界を食べたのか?
だとしたら、なぜそんなに生き生きと黒光っている?

動くかな?
近づいてみる。
動いた!
俊敏な動き!
結界意味なし!!
そういえば結界は遅効性だった!!!

 

オットさんが帰ってくるのは3日後…
頭の中を巡る様々な作戦。
お湯?いや沸かしてたら逃げられる。
叩く?いや潰れるのは無理だ。
冷凍スプレー?これだ!

 

いざ噴射!!!

 

全く効かぬぁーい!
でかすぎて凍らぬぁーい!
しかも噴射の勢いで冷蔵庫裏へ逃げた!
なんてこった抹茶に紅茶!

 

この後、何度か冷蔵庫裏に向かってスプレーを噴射したのですが、全く効果なく、やつは完全に沈黙したのでした。
次の作戦が何も浮かばない私は、できるだけ侵入経路(洗面所や風呂場の栓)を塞いで、泣く泣く会社へ向かったのでした。

 

そして、夜。

 

家に帰る勇気がまったく湧かぬぁーい!
あらゆる駆除方法を検索したけれど、
それ以前に部屋でやつと2人きりで一晩戦いぬけるのか?
そもそも一晩で終わるのか?
冷蔵庫裏から出て行ったかもしれない。
家のどこかにひっそり潜んで、突然出てくるかもしれない。
結界が効いてノロノロ動き回っているかもしれない。
いや、全く効かずにシャカシャカうろついているかもしれない。
死んだやつに思わぬ場所で遭遇するかもしれない。
卵を産んで増えてるかもしれない。

 

……働くな想像力!
ポジティブな方に考えよう!
そう!やつらは借りぐらしのゴキエッティ!
時々、私たちの食べ物や飲み物を借りにくるの!?
見た目が怖すぎてポジティブシンキングが続かない!

 

そんなこんなで、私はオットさんが帰ってくるまでの間、実家へ避難したのでした。

 

笑われました。

 

ぬーん。
これは精神衛生を保つための戦略的撤退というやつなのです。
笑わば笑え〜〜
でも、以前Gと遭遇して母が帰ってくるまでの30分間、机の上で微動だにしなかった経験のある妹だけはわかってくれた。

 

オットさん早く帰ってきて〜〜

ゴキエッティとの戦いの顛末はまた次回…。


おしまい。

第15話 体重をかける場所(書き手:オヨメ)

オヨメです。

真っ直ぐ立ったり、座ったりするのって難しいですね。
どうも体が歪んでいるような気がする。
前後左右、たまにどこに体重をかけたらいいのか、わからない時がある。
腰も痛くなりやすい。

 

真っ直ぐ曲がらずに生える植物がないように、人間も生活の上で時間をかけてぐにゃぐにゃしていくのかもしれない。
重力がある以上、仕方がない。

いや、重力以前に、体の中にある臓器が左右非対称な形だから、真っ直ぐな体になるのは不可能なのかもしれない。
ムキムキマッチョマンになったら、地面と平行に生きられるのでしょうか。

 

最近、暑くなってきたので、布団を夏用のものに変えました。道ゆく人も半袖の人が増えてきた。
スーパーで、甘夏のほろよいを2本買った。
オットさんが出張なので、帰ってきたら一緒に呑みたいなと思います。

今から風呂上がりのプッチンプリンを食べます。

 

おしまい。

第14話 腸内戦争(書き手:オヨメ)

オヨメです。
突然ですが、お腹を壊しました。
ぬぬぬ。お店で食べた親子丼だなこれは。
親子丼にしては、ごろりと鶏肉がでかかったからな。加熱しきれなかったのかな。


なんてことある軽い食中毒!
なんてこった許すまじ加熱担当者!
甘い!焼きが甘いぞばかやろー!

 

……と、恨み節をつらつら並べて貴重なゴールデンウィークを無駄にするというのも悲しいので、お腹を観察してみようと思います。

 

5月2日の夜に食べた親子丼。
胃酸の海を軽々乗り越えたヤツら細菌たちによって、戦いの火蓋は切って落とされた。

 

腸内戦争勃発!

 

発症は5月3日の夕方16時前後でした。
細菌の潜伏期間、22時間。
この22時間で腸内の善玉菌たちはあらかたやられてしまったらしい。
ぎゅるぎゅるごょるごょる。
普段聞いたことない音が、お腹から聞こえる。
これは…善玉菌の断末魔?


おなかがいたいよう。

 

しかしこちらもやられてばかりではない。 

 

くらえ!
ヤクルト援護射撃!
(特定保健用食品ヤクルトに含まれる乳酸菌400億個を利用した援護射撃である。生きて腸内まで届き、お腹の状態を改善する。)

 

続け様!
ビオフェルミン援護射撃!
(ヒトにはヒトの乳酸菌を配合したビオフェルミンを利用した援護射撃である。生きて腸内まで届き、優れた整腸作用を発揮する。)

 

そんなこんなで、2日が経過。
連続の援護射撃が功を奏したのか、
5月5日には、なんとか終戦したのでした。

 

温かい卵のうどんを作って後方支援してくださったオットさんに感謝です。

 

おしまい

第13話 徒歩通勤(書き手:オヨメ)

オヨメです。

会社へときどき徒歩で通うので、

そのときのことを書こうと思います。

 

歩きながらついつい目がいくのが、道端の植物なのですが、暖かくなってきたのでたくさん花が咲いていました。

 

とある民家。大量の蔓に濃い緑の葉っぱ。その先にバラのような牡丹のような菊のような、わさわさとした黄色の花。目の前は殆ど黄色一色!という具合に咲き誇っていました。

きれいなので名前が知りたいなと思いながらも、知らない人の家なので写真を撮ることもできず、遠慮しながら観察。

 

後日、ふとツイッターのタイムラインを遡っていると、同じことを言っている方がいるではないですか!

しかも写真付き!やっほー

名前は木香薔薇と言うそうです。

4〜5月に咲くのだとか。

名前に香と入っているのに、あまり匂いはないらしい。バラの匂いは苦手なので私的にはうれしい。

それから、棘がないらしい。へ〜

 

木香薔薇の家からもう少し歩いたところには、オレンジ色のケシの花みたいなやつが咲いていました。

ケシだから人間に幻覚症状をみせたりできるやつなのだろうなと思いながらも、淡いオレンジがなんともかわいい。

ナガミヒナゲシという名前らしい。

愛らしい見た目と裏腹に危険外来種に指定されている。他の植物を駆逐して、自分だけ増え続ける性質を持ってるんですね。

来年はこの辺一帯、どうなってるかな。

 

おしまい